2026.05.22
プロジェクトの繁忙期や急な欠員対応など、エンタメ業界の現場において派遣スタッフの存在は欠かせません。しかし、派遣社員には法律で定められた「禁止事項」があります。意図しないトラブルを未然に防ぎ、コンプライアンスを遵守した現場運営を実現するためのポイントをまとめました。
派遣スタッフの「選別」は法律で禁止されています。特に以下の行為には注意が必要です。
・履歴書・職務経歴書の提出要求:本人の特定につながる個人情報の提供を求めることはできません
・事前の面接・適性検査:「選考」を目的とした面談はNG
あくまで「就業前に本人が職場環境を確認する(職場訪問)」という形を守り、企業側からの一方的な選考にならないよう配慮が必要です。
プロジェクトが多忙になると、ついつい「ついでにこれもお願い」と指示の範囲が広がりがちですが、以下の行為は契約違反やトラブルの原因となります。
・契約書に記載のない業務の指示:事務職として契約したスタッフに、現場の軽作業や本来の役割とは異なる専門業務を依頼するなど、契約書にない業務を指示することはできません。
・二重派遣の禁止:自社に派遣されたスタッフを、さらに協力会社や外部スタジオへ送り出して作業させることは違法です。
・勝手な配置転換・出張命令:契約上の就業場所や部署を変更する場合は、必ず派遣元との再契約が必要です。
ルールに違反した場合、企業には以下のような重大なリスクが生じます。
・行政指導・企業名の公表:厚生労働省から改善命令を受け、社名が公表されることでブランドイメージが損なわれる恐れがあります。
・「直接雇用の申し込み」とみなされる:違法な状態で派遣を受け入れ続けると、そのスタッフを自社の直接雇用として迎え入れる義務が生じることがあります(労働契約申込みみなし制度)。
・損害賠償リスク:契約外の業務で事故やトラブルが起きた際、責任の所在が曖昧になり、大きな金銭的損失を被る可能性があります。
派遣スタッフは、貴社のプロジェクトを成功させる大切なパートナーです。
契約内容を正しく理解し、適切な指揮命令を行うことは、スタッフの安心感だけでなく、貴社のコンプライアンスを守ることにも直結します。
「これは指示しても大丈夫かな?」と迷った際は、いつでもサミーデジタルセキュリティへご相談ください。